ウーユリーフ の 処方箋 pixiv。 Selfish

#ウーユリーフの処方箋 エンドロールのその後で

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注意書 この作品はウーユリーフの処方箋の7章と特別ストーリーのネタバレを含みます。 中の人が腐っているため、C Pに見える部分があるかもしれません 捏造部分や、キャラの口調がおかしい部分もあります。 作者は掛け合いはマツリに関するものとしか全部回収していません ミニストーリーもマツリのSSR二種類とノゾミの揚げ物しか回収していません なので他のミニストーリーの内容に関しては知りませんので、矛盾が生まれている可能性があります。 『門マツリ』が主人公の話です。 なお、ウーユリーフをクリアして衝動的に書いた代物なのでキャラの主張や描写が雑であり、また未完の作品です。 続きものちに書く予定ですが場合によっては長い期間が開く可能性がああります。 それでも大丈夫な方だけお願いします。 [newpage] エンドロールのそのあとで 目の前に選択肢が現れる。 それを俺は自分の意思で選び、そして律円果がゴーグルを外した。 そこで俺は、門マツリは終わる…はずだった。 「……は?」 目を開けると、最初に目に飛び込んできたのは見慣れたウーユリーフタウンの景色だった。 街並みも一番最初に来た時と何一つ…いや一つあげるなら列車がなくなっているが、それ以外は何ひとつ変わっていない 俺は慌てて近くの鏡を覗いてみる。 自分の姿形に変化はない、今の俺は律円果ではなくなぜか門マツリの姿のままだった。 「ど、どういうことだ」 俺は失敗したのだろうか? 不安が胸を過ぎる。 だがそれにしてもゲームオーバーの画面が出てこない、それに確かに俺が…律円果が目覚めたという確信がある。 だから見える景色は現実世界でなくてはいけないし、10000歩譲ってここが現実世界だとしても俺の姿が元に戻っていないのはおかしいことだった。 ぐるぐるといろいろな考えが頭に浮かんでは消える。 そうして何分ほど悩んだのか正直覚えていないが俺の出した結論は 「とりあえず、歩いてみるか…」 見慣れな道を進んでいく、目指すは俺たちが住んでいたトレーラーハウスだ。 あそこならベッドやシャワーがあるし食料も多少の蓄えがある。 もしここから出られずに長期戦になってもしばらくは大丈夫なはずだ。 …もっとも、ゲームの世界で食べたりしても現実の世界で栄養が取れているかは疑問だが それでも、今は少しでも安心できる場所で休息が取りたかった。 たとえそこにキリオたちがいなかったとしても、 「やっとついた…」 前よりも倍くらいの時間をかけてようやくキリオのトレーラーハウス前にたどり着くことができた。 歩いている途中、何度ももう二度とあの場所へ行けないのではないかと不安が押し寄せたがどうやら杞憂だったようで問題なくたどり着くことができた。 「それにしても、前より時間がかかったな」 多分、あれは実際の移動時間を省かれていたのだろう、俺自身、疑問を抱いてなかったが今ならわかる。 あれは異常だ。 それでも最後まで気づかなかったのは俺が鈍感だったせいだろうか、それも今ではどうでもいいことだ。 コンコン、とついくせでノックをして苦笑した。 もう誰にも帰還を伝える必要も、伝える人もいないのについ習慣でノックをしてしまった。 返事など帰ってこないのに けれど、そんな俺の考えを裏切って目の前で扉が開かれた。 思わず驚きで目を丸くする。 「ああ、お帰りなさいマツリさん、とりあえず入ってください、説明は中でします」 そこにいたのは、共にこの世界を駆け抜け、そしてキリオに射たれ死んだはずのノゾミが立っていた。 「の、ノゾミ!?なんでここに!」 「それも、中で説明しますよ」 困惑する俺をよそにノゾミは俺の手を引いて中へと連れ込もうとする。 俺はそれを拒もうとして、やめた。 たとえ彼が偽物だったとしても、今情報を手に入れるにはここで話を聞くしかないことを脳ではなく心が理解していた。 そうしてノゾミに手をひかれ、トレーラーハウスの前についた。 中にいたのはまたしても見慣れた人影だ。 「カナタ!ミト!」 「よ、やっと来たのかよ」 「マツリくん、よかった、無事で」 カナタとミト、どちらもヒロインに食われて死んだはずの人物だ。 その二人が目の前で傷もなく生きている。 よかった、と心の中で嬉しさが広がる。 たとえ、あれがシナリオ通りだとしても二人が生きていることが純粋に嬉しかった。 俺はノゾミに手を離してもらうと、二人に抱きついた。 カナタから抗議の声が聞こえたが無視して抱きしめ続ける。 温かい、生きている人間の温かさ、それがあまりにも嬉しくて思わず目から勝手に涙が溢れ出してくる。 「マツリくん、大丈夫、僕たちはここにいるよ」 落ち着いたミトの声と同時に頭に軽い衝撃が走る。 これは多分撫でられているのだろうか?気がつくと、腰にも一定のリズムで叩かれている感触がする。 これは多分カナタの腕だろう、しばらくそのままでいると咳払いが聞こえる。 二人を離して振り向くとノゾミが呆れた顔でこちらを見ていた。 「三人とも、感動の再会はこれくらいにして話を進めましょう、あと、マツリさん俺と会ったときの反応とだいぶ違いがありませんか」 「いや、最初偽物かと思って…ごめん」 素直に謝るとノゾミは大きなため息をついて椅子に座る。 それに倣い俺もテーブル近くの椅子に座った。 全員が椅子に座ると、ノゾミが断りを入れ話し始めた。 「さて、まず聞きたいことが一つあるんですが …皆さんはこの世界がゲームで俺たちがゲームのキャラであることを理解していますか?」 躊躇も何もない、ノゾミの一言に俺は息が詰まる。 しばらくの無言のあと最初に肯定したのはミトだった。 「うん、わかってる。 それと僕は中に人がいたから、この世界についての知識もみんなよりある…と思う」 続いて肯定したのはカナタだ 「お、俺も…気がついたらここに立ってて、…NPCだって記憶が…」 後半になるに連れて言葉がどんどん小さくなっていく、無理もない、自分がNPCだと知った時俺も倒れそうになった。 正直、もしあそこでミーハーの声が聞こえなければ俺はあそこで立ち上がれずにいただろう 「俺も…律円果が演じてたって自覚がある」 そう呟いてから、俺はふと疑問が生じた。 円果だ。 彼は今どうしているのだろうか? 思わず顔を触ってみる。 そこにゴーグルの感触はない、自覚しているのに、触ることもできない以上確かにあのゴーグルは外れているのだ。 確かに、律円果はこの世界から抜け出した。 そのはずだ。 なのに俺は未だ眠ることもなくここにいる。 「どうしてだ…?」 思わずこぼれ落ちた呟きに反応したのはノゾミだった。 彼は無言で肩を竦めるとテレビをこちらに引っ張ってきた。 ンアウフと共にラストレジェンドをみたあのテレビだ。 ノゾミはテレビの電源をつけ、皆にみるように促す。 テレビ画面を覗いてみるとそこに写っていたのは 「円果…と和歌か?」 テレビに映ったその二人は成長こそしているがはっきりとわかる。 和歌と円果だ。 彼らは特に何事もなく立ってどこかの病室を訪れようとしているところのようだ。 けれど、それはおかしいことだった。 「…なんで円果は動けているんだ?」 俺は円果が演じていたキャラのはずだ。 だから彼が起きているなら俺がここにいるのはおかしいことだ。 隣を見てみるとわかりづらいながらミトも困惑しているのがうかがえる。 その理由はわからないが彼が持っている知識からしてこれはありえないことなのかもしれない、 「俺も、全てがわかったわけじゃありませんが」 ノゾミがそこで一拍置く、どうやら呼吸を整えているようだ。 数秒の静寂の後、彼は意を決したように口を開いた。 「どうやら、これは現実の風景みたいなんですよね」 俺はその言葉に思わず固まり、しばらく間何も言うことができなかった。 そうしていくうちにも話はどんどん進んでいく 円果と友喜の和解 母親との会話 そして、俺たちの話がゲームに、映画になること そうしてある程度見たところで、ノゾミがテレビの電源を切る。 俺たちはしばらく何も言えなかった。 三度の沈黙、これを破ったのは意外にもカナタだった 「…あー難しいことはいいじゃねえか!とにかく、あいつらは無事で俺たちも生きてる!それでいいだろ!」 「よくありませんよ、俺たちがわかってないだけでもしかしたら今も脚本の上なのかも…」 「…それはないと思う」 ミトが小さく言葉を紡いだ。 「主人公が起きた後、ゲーム世界のことを語るのは蛇足、だからわざわざこんな脚本を書かないと思う」 「俺も、そう思う、それにこれは円果を癒すためのゲームだ。 円果がいないのにシナリオを続ける理由がない」 ミトに続くようにして俺も口を挟む、正直ゲームのシナリオについては何もわからないがこれだけははっきりとわかる。 いま、円果は俺のことを演じていない、だからゲームが続いてる理由はない。 これは完全なイレギュラーなのだ。 「わからないでしょう、もしかしたらゲームを出したことで人気が出てこういったシナリオを書いたとか」 「…そうだとしても、わざわざゲーム内であれを見せるか?」 そう、先ほどのテレビでは円果が出したら訴えるといった、円果が、俺が駆け抜けたウーユリーフの処方箋の話が映されていた。 円果が言った事が本気ならゲーム内で見れるはずもない。 俺が進んで行った物語は、誰にも見せられることなく円果たちの手によって書き直され、演じられ、世に出るはずだ。 いくら人気が出たとして、クオリティが低いと言った作品をわざわざ出すことなどあり得るのだろうか 「だから、これはシナリオじゃない、いま話してるのは俺たちの意志だ」 たとえ、もしこれもプログラムや虚構だとしても誰も俺たちの心を縛ることなどできない、それが俺を生み出した産みの親だとしても、誰にも、俺があの5日間生き抜いた事、キリオたちとの交流、感じたことが全て嘘だったなんて言わせない、 「俺とカナタさん、キリオさんは特定の誰かではなく複数人が演じていたんですよ。 そんな俺たちに意思があるとでも?」 最期にみたやさぐれたような顔でノゾミが話す。 声も荒げている。 「ある、絶対に。 」 断言する。 俺は黙ってノゾミを見つめる。 ノゾミも無言で俺を見た。 睨み合いが続く、先に根をあげたのはノゾミだった。 「はあ…マツリさん頑固になりましたね」 「強くなったと言ってくれ」 「まあ、ここで言い争いしても仕方ありませんしこの話は保留にしておきましょう」 そう言うと、ノゾミは表情を緩め小さく微笑んだ。 どうやら納得したわけではないが少し肩の力が抜けたようだ。 「…そう言えばキリオは?」 言い争いが落ち着いてしばらくした後、俺は疑問を口に出した。 キリオがいないのだ。 ノゾミたちがいるならキリオだっているはずだ。 それなのにこのトレーラーハウスの主人であるキリオはいつまでも出てくる様子がなかった。 「マツリさんがここにくるまでの間、いろいろな場所を見て周りましたがキリオさんは見つかりませんでした。 」 「…そうか」 もしかしたらキリオは俺と一緒に落ちた時に死んでしまったのかもしれない せっかく、みんながここにいるのにどう足掻いたってキリオはここにいないのか 俺は怒りを込めてテーブルを強く叩いた。 鈍い音が鳴り響く、その手をミトが優しく握ると無言で首を振った。 「八つ当たり、ダメ」 「けど…」 俺は結局、彼を救えなかったのだ。 彼の手を取れなかった。 一緒に落ちることしかできなかったのだ。 諦めという感情が胸に満ちている俺に、ミトは小さく微笑むと強く肩を掴んだ。 「一つだけ、探してない場所がある」 「え、それってどこだ?」 「会場」 「はあ?それってどこにあるんだよ」 会場という単語を聞いてカナタが疑問の声を上げる。 ノゾミの方をみると彼も知らなかったようで少し驚いた表情をしていた。 そう言えば、俺もミーハーに聞くまで会場があることを知らなかったし他の連中からも聞いた覚えがなかった。 しかも行き方も特殊だ。 知っている方がおかしい、 「キリオはずっとあそこにいるのか」 「うん、きっと」 「よし、じゃあ迎えにいくぞ」 俺は立ち上がってウーユリーフの元へ行こうとする。 それを見たノゾミとカナタが慌てて立ち上がった。 「ちょ、ちょっと待てよ!俺たちこの世界で行けるところ全部見たけど会場なんて見なかったぞ!?」 「そうですよ。 それにマツリさんどこにいくつもりなんですか」 「ウーユリーフのところだ、あそこに行けば駅に行ける」 今もキリオがあそこで苦しんでいるのだと思うと喋っている時間も惜しくて、無言で歩みを進める。 後ろでミトたちが何かを話しているのが聞こえたが、俺は気にせずウーユリーフの元へと走り出していた。 カナタには怒られたし、ノゾミからは非難の目で見られてしまった。 そして一人で突っ走った罰なのかミトとノゾミに脇を固められ、後ろにはカナタがいる。 気分は逮捕された犯罪者の気分だ。 「で、ここからどーやって駅に行くんだよ」 カナタが俺の後ろから、疑問をこぼす。 無理もない、ここは一見するだけでは道も何もない、ミトに突き飛ばされなければ俺だって一生気がつくことはなかっただろう、ノーヒントで気がつけという方が無茶だ。 「あそこから飛び降りる」 ミトが指を差す。 その方向は俺が突き落とされた崖だ。 「はあ!無理無理無理、死ぬって!?」 「なるほど、飛び降りなければいけない場所ですか、面白そうですね!」 「な、なあ別の方法考えようぜ?」 カナタは怯え、ノゾミは目に好奇心の色を滲ませている。 両極端な二人の反応、たぶん俺も何も知らなければカナタ側の反応だっただろう、しかし俺とミトは駅に行けることを知っているし、ノゾミも乗り気だ。 「カナタさん、覚悟決めてくださいよ…ああ、もしかして怖いんですか?」 「はあ?バカにすんな!怖くねえ!」 「じゃあ、決まりですね。 飛び降りますよ」 後ろを振り返ると、カナタがしまったという顔をしたのが見えた。 だがあとの祭りだ。 ノゾミが俺から離れ、カナタの背を押す。 押されるカナタの顔は蒼白だ。 「大丈夫か?なんなら俺たちだけでキリオを迎えに…」 「お、俺も行く!」 怯えた顔に似合わぬ力強い声がカナタから発せられる。 カナタの目は今にも泣きそうなくらい潤んでいたが、同時に強い意志も含まれている。 「た、確かにシナリオ通りだったのかもしれないけどよ!…お、俺は確かにキリオの世話になったんだ! 俺はアイツ…何も、礼もできなかったから、せめて迎えに行くことくらいはしてやりたいんだよ!」 カナタは必死に声を上げて訴えると、意を決したように自分から崖へと足を進める。 ノゾミはそれをみて苦笑するとカナタの後に続いて行った。 俺もミトも無言でそれに続いていく、崖の下を覗くとあまりの高さに頭がくらくらしてきた。 「せーので飛び降りますか…マツリさん合図は頼みましたよ」 「え、なんで俺が?」 「なんとなくです」 理由になってない、だが他の二人をみても合図をするのが俺で異論がないようだ。 呼吸を止め、一度大きく深呼吸する。 そうして残っていた恐怖を心から追い出した。 「じゃあ、行くぞ…せーの!」 力強く地面を蹴り、空中へと飛び出す。 数秒の落下の後、全員が着水する音が確かに聞こえた気がした。

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『ウーユリーフの処方箋』感想

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ウーユリーフの処方箋単発 第3弾!! どうもです、榎木です。 無事、クリアしただ今BADEND回収中です。 と思ったのがきっかけです 隠しかたあってる? だれかぁ〜 特別ストーリーは読んでいません、ステージ7までのネタバレを含みます、捏造だし、キャラ崩壊かもしれません。 富田和歌視点でお送りします。 なんだこれ、こんなん私の 俺の ラストレジェンドキャラじゃないぞ! って方はバックしてください。 ブックマークしてくださった方ありがとうございます。 オーディション番組以来会っていなかった律円果と緒力友喜がビルの屋上から落ちた。 友喜は膝下を切断、円果は、狂ったようにゲームをプレイしているのだという。 一日のうち23時間をゲームに費やし、1時間は食事とトイレ。 そんな円果を現実に戻すため、三筒さんが考案したヒールユー・プロジェクト。 ゲームの世界を通して円果を救うというものだ。 円果の歌はきれいだ。 上手いし、洗練されていて俺とは違う美しさを持っている。 円果と友喜の間に何があったかは二人にしかわからないだろう。 でも、オーディション中は二人で楽しそうに笑っていた。 だから、和解をして欲しい。 円果の心の殻を破る決意をしたのは俺、富田和歌だけではなかったらしい。 三筒さんに呼ばれて会ったのは、円果の会社の社長・更紗さんと円果の担当医・大木さん。 円果の近況を聞いた後、オーディションの別のメンバーにも会った。 田中乃万と美園圭。 そして、友喜。 三筒さんの計画に賛成し3人とも決意した。 計画始動後、キャラクター、シナリオ作成や演出などを三筒さん、大木さんを中心に創られていく。 セリフはだいたいは決められていたが、趣旨のみでほぼアドリブだ。 ヒールユー・プロジェクトいや、乙女ゲーム『ウーユリーフの処方箋』はVRのようだった。 体の動きはどうやら連動しているわけではないらしく、現実の2時間程がゲームの一日なのだそうだ。 催眠状態でのプレイで、ゴーグルのようなものをつけておこなう。 コールドスリープ的なもので寝る。 そうやって始まった『ウーユリーフの処方箋』は、思いの他自由に動けた。 大まかな台本はあるが、ウーユリーフタウン内は探索できるし、無理なところはKEEP OUTと書いてある。 円果いやゲーム内ではマツリだったか…の前にゲームに入る。 強制終了ボタンの場所、ヒロインの各発生位置、セリフの言い方…。 俺は川田ミトとして円果を助けるのだ。 一日約30分ぶんの時間が俺たちがプレイできる最高の時間らしい。 これは脳への負担が大きいという。 そんなこんなで俺たちはヒロインを狩るところまで来た。 そして、ヒロインに川田ミトは喰われる。 「現実に戻ったら、必ずゲームの呪いを解明する! お前を迎えにくるから! だから、一緒に…その、お、オフ会しよう」 マツリが、円果が少し照れぎみに言う。 「…」 「だから、待っていてくれ」 円果が俺の両手を握りしめる。 待ってる。 「うん。 君が戻ってくるのを待ってる」 現実の世界で。 お前を。 今度こそ、ちゃんと戻ってくるのを。 だから。 「ごめん」 そうつぶやいて円果を崖から川に突き落とす。 円果の口がミト、と動いた気がする。 バシャンと大きな音がする。 「…」 「役割お疲れさま、和歌」 友喜が俺の肩に手を置く。 ヒロインは友喜の命令なしでは動かないらしい。 最もそれはこの時だけ。 「友喜」 振り向くと友喜の顔が笑ってなかった。 目が俺を見る。 恨めしそうに。 肩の手を振り払う。 ゲームの中でもいいから勝ちたいらしい。 「できるだけ痛くない風で頼むよ」 それだけ言うと目の前が真っ暗になった。 「まぶっ…」 眩むような眩しさに寝返りをうつ。 「お、和歌! 起きたか」 「大丈夫か? 」 もう1度ゆっくり目を開くと眼前に圭と乃万の顔があった。 驚いてわずかに目を瞬かせる。 「おはよう…? 」 体を起こすととても重い。 重力がいつも以上に重く感じる。 「おはようございます。 自分の名前がわかりますか? 」 大木さんが、一通りの質問をする。 名前、生年月日 、ここが何処か、何のためにここにいるか…。 少し違う答えを返したのか、「まだ脳の処理が追いついていないのでしょう。 少しの間、安静にしててください」 「丸一日寝てたんだよ、和歌」 乃万の言葉に素直にそのまま寝ころぶ。 「今は、どこまで進んだんですか? 」 「ンアウフが喰われて、決勝戦さ」 圭が答える。 部屋に設置された巨大モニターには巨大化した映画のマナームービーのキャラクターのような見た目のヒロインが会場にいた。 『それでは…』 映像の中でカップケーキが円果にマイクを向ける。 円果は紙をポケットから出す。 「大木のちょっとひとこと」だ。 「…ちゃんと回収してたんだな」 乃万が呟く。 回収していたどころではなかった。 いつも寝る前にその紙を眺め、ミトにどういう意味なのかと聞いていた。 俺はいつも「ノゾミはいつも、ゲーム内のイベントは基本的にゲーム進行に関係するっていってる。 だから、後の進行にそれも役立つんじゃないかな」と言っていた。 ガシャンとモニターから音がする。 円果が機械の腕を外したのだ。 そしてヒロインに渡す。 あなたの癒しは僕らの痛み。 この言葉はどんなゲームでもそうなのかもしれない。 主人公、ヒロイン、NPC。 誰もがゲームの設定というもので自分の意思とは違う力でねじまげられて。 1度話が終わり解放されたと思えば、またどこかで自分の意思がまげられている。 自分が楽しいと思っていても、それはゲームのキャラクターにとっては苦痛でしかないかもしれないのだ。 「円果、はやく、帰ってこいよ」 俺の呟きにその場にいる全員が是を唱える。 「そうだな」 「待ってるからな」 「自分のペースでおねがいします」 「できるだけ、はやめにね」.

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『ウーの処方箋』の感想文です。 該当画像の転載・配布等は禁止しております。 【特スト】 この1つ前のSTAGE07本編クリアの記事では、特ストの内容を知る前に書いたので、特スト読後に知る事実との理解の誤差があります。 特ストを知らないままの受け止め方も全然OKだと思います。 特別ストーリーは〈試し読み〉でわかると思いますが裏話的な内容です。 知られざる事柄を知ることにより、しっくり結末に納得が出来る感じでした。 本編は終わりが急ブレーキで急停止した感がありますもんね、唐突と言うか、余韻の余地がない。 つらみ。 本編クリア後に、再度ゆる〜く読み返してから〈試し読み〉を読みました。 特ストを購入しようと途中では決めていたのですが、ここで心の揺らぎが・・・ やはりもうマツリもキリオもロボット達も出てこない特スト内容と確定したので、購入見合わせようかしら…?と思ったんです。 プレイしていたのが〔マツリの物語〕じゃなくて〔円果の物語〕だったとして、私は円果に興味無いしーーという感じで、ウダウダ。 また〈試し読み〉を読んでみたり〜〜。 結局本編を無事終了 クリア したのに、やっぱり心が落ちつかないので GW終わりに購入してチビチビ読みました。 《特スト良かったポイント》 ・フルボイスで1つの話の量がボリュームあるので、細切れじゃなく中断されないため読み応えがありました。 ・個人的に1番好きなキャターの1番グッとくる話の裏話が知れて「くぅぅーー!」でした。 和歌のファンになりますね、アレはズルい、人として出来すぎ、天才がすぎます!!! してて楽しめました 人物像もヴォイスもノリノリ。 どこもボスはしたたかで小狡賢い。 特スト読むと『ウーの処方箋』本編の見方が変わるので、プレイし直すと新しい気持ちになります ならざるを得ない! 裏話を知った後には知らなかった頃には戻れないから、もっともっと知らないままを楽しめばよかったと後悔。 本編もだし〈試し読み〉も1つの話そのまんまではなく、編集されているのでもっと読めばよかったです。 〈暗号読解〉 暗号解くこの機会に再度ウー木🌳の、頭の左側の円の暗号にチャレンジしたらあっさり解けました。 の時は全然みえなかった文字が読み取れた!ウー文字慣れでしょうか?意味がわかった時にはウケました。 これも1つのヒントでしたネ〜 しかもかなり序盤から 〔特スト読むと知られざる才能が…〕 【改めて、本編について】 『ウーの処方箋』全7STAGEを一気読みしたら、1日くらいで終わると思う チケットとアンロックのポイント必要だけど。 例えば、この物語をもし最短で済ましてしまうと、リリース直後の1週間ごと更新のゆっくりさで読むのとは違った印象を受けるだろうなと思います。 じっく噛み締めてから知るラストの味わいと、物語を駆け抜けて知るラストの衝撃。 どっちも結構なパンチ喰らうなぁーきっと… 《スチルの謎》 なんか今回はスチルの満足度がないなーと思いませんでしたか?印象的なのが少ない… 有料の王冠スチルを購入していないから 1つだけ購入 、物足りなく感じるんだろうと思いました。 ギャラリーのスチル一覧をみると一目瞭然なのですが、とことんマツリが出てこない 非有料スチル。 マツリは本編中いつも左角にいて小さいし、マツリから見たスチルばかりなので彼の印象が薄い。 有料のは反対にバリバリマツリいます 自分の目では直接自分の顔を見られない、鏡的なもの、もしくは写真とかカメラレンズなど道具が必要ですからネ。 反転した自分の顔が、自認する顔のデフォルト。。 《トリプル仕掛け》 2重の仕掛けは小説や映画でもあります。 アレとコレが実は関係してる、繋がっているってヤツですね。 《映画みたい》 STAGE06のキリオとの対峙以降 ウーの丘の用水路に落ちてから 、の中で更に歪みが生じて、ドームの中は異様で溶けたり固まったりまた溶けて…。 決が勝手に始まって勝手に終わって、いきなり元の日常に帰還して、現実とゲームが反転して、白飛びして、自己問答が在って、扉開けたらクライマックスな状況で……、歯車が飛び散って、最後の最後の問答がある・・・。 もう次元も構造も時間軸もとっぱらわれる ゲームの途中で話に絡め取られて、自分の次元が何処かわからなくなった事何回もありました なのでブログ記事にしつこく、ゲーム中ゲーム中・・・と書いていた、確認しないと迷子。 ループモノじゃないのに、ループしてる世界にいるような気持ち。 好きなんだけど苦手なんですよ多重構造とかループ構造。 迷ってしまうん タイムトラベルものなら大丈夫。 STAGE06からSTAGE07の円果にバトンタッチする迄は、本当に映画バリの演出とかストーリー展開で基本無料の作品とは思えないハイクオリティ 全編そうなんですが でした! 途中まで主人公のマツリに思い入れ出来なかったし、人型でのお気に入りのキリオ 水色 は途中で黒くなってキャラが変わってしまうし、1番の推し? 個人的に、映画ネタがバンバン出る『紡ロジック』がドンピシャ! だったので、グサグサくる感覚はわかります。 つむろじは仲間間ユーモアが多いので笑えますが、うゆりふはシリアスなシチュエーションがベースなので、笑える部分は破天荒な水色キリオや外側[中]にあり、あっという間のスピーディな展開なので、本当につむじ風に持っていかれたような感。 なので、トランスレーションしやすいのでは?とプレイ中も思いました。 が出ない理由はなんとなくわかるような… と思っていたら、全然「今」の物語で場所も「現代」で、でもワールドワイドに共感される業界・ファン心理なんだと思います。 暗号のウー文字が対応しているのは世界共通だし。 ただ、カタカナ英語とか日本語 子音+必ず母音 特性とか、タイトル名やロボット達のネーミングの謎部分 できなくてもクリアには一切関係ないですが の面白さをどう伝えるんだろうか?? き、気になります。 多くの人にダウンロードしてもらって、プレイしてもらい、心かき乱されてみて欲しい!! このゲームのプレイヤー 私 の媒体は〈マツリ〉。 この物語の語り手であり主人公。 その〈マツリ〉は同じく〈円果〉の媒体でもある。 〈円果〉は私の媒体とは感じない。 「真」の主人公ではあったけどね。 本編クリア後のホーム 〔 明けない夜はない 〕 yumoatan 『ウーの処方箋』の感想文です。 【感想】 頭の中がまっちろちろ 正確には、真っ白 その後には「え〜エッ!? 」という感情が。 」 私の主人公は何処いった!? てか、誰だったの…? 」 あれっ? コレってば一種の夢オチ!? 絶句とまではいかないけども、結構言葉を失いました どっちやねん。 2日後に全ENDをみて、やっぱり受け止めきれずに言葉を失ったまま1週間・・・今に至ります。 なので、特別ストーリーの試し読みもまだで特ストも未購入状態です 《プレイ記録》 STAGE07 全19話 分岐に行かなかったらメインルートクリアまでもっと少ない。 これのお陰で自分が今ルートのどこにいるのか、メインルート上なのか? 分岐で逸れたのか? がわからないのがドキドキ感マシマシでよかったです。 STAGE07スタート時には手持ちのMYチケットが10枚強あり、配布の5枚と合わせてステージクリアが出来そうだったのでルート確認をしたい気持ちを抑えつつ「ええぃままよ!! 」な感じで進みました。 実人生も振り返れば「ああすれば良かった。 こうすればもしかしたら?あの時アッチを選んでいたら……」と後からはいくらでも悔やんだり、別の可能性を羨んだりできるけども、その時はその時のベストだったりベターと思える方だったり、何も考えていなかったり・・・と進んでいきますからね。 STAGE07は推理じゃなくて、今までの『ウーの処方箋』という物語を鑑みれば選択肢を選ぶこと、と言うかマツリが進む・選ぶ方向は自ずと解るし、そうして欲しいと私が願うし。 「では、あなたは誰ですか?」 私が今までプレイヤーとして動かしてきたのに[「マツリ」じゃない]と選ぶ勇気がなかったです……それじゃぁマツリ消えちゃうじゃんよ…… リスタート後、やり直ししたらナントナク予想していた選択肢に5つの人物名・・・ これ押すのイヤだったなぁー。 どうしていいかわかんないし、みんな見慣れない人達ばっかりだし。 今までドヤ顔だと思っていた大木先生の笑顔が、愛嬌ありまくりである意味救い。 本当に、モニター越しに観ていた円果と和歌が、小柄で中性的な数倍もカワイイ子と、スタイル抜群で外も内も数倍もカッコイイ高校生で現れても「誰!?!? 」でした。 みんな個性的な柄物着てはるし。 皆さま ココでいきなり他プレイヤーの方へ語りかけ は、このSTAGE07、特に後半の怒涛の展開をどの様に受け止めたのでしょうか? 正直、私全然消化できていないからこのブログ記事になかなか着手できなかったし、特ストに進めていないんだと思います。 ゴールデンウイークに入ったし、皐月になったし、だし何よりSTAGE07配信 クリア から一週間経っちゃったし・・・で書いています。 書かなきゃ次に進めない!! 最初はファンタジックなモノ でも脱アノだとしても のストーリー〔非現実的な状況に主人公が迷い込んで自分と異なる他者と出会って、競ったり協力し合ったりして成長して、トラウマを少しでも克服してそして、非現実的な方法でみんなで元の世界 ゲームの中の現実 に戻って来る〕なんだと思い込んで、ある種のオチ ラスト を頭の中で勝手に作り上げてソコに向かってどうストーリーが展開されていくんだろう? と誠に勝手に想像していたんですよ。 ブログ記事読み返すとあらわれています そうしたら実は、元から物語は何処にも動いていなくて全ては円果の想像 妄想? 〕内の物語でしたー、って。 私のお気に入りのイコモツ=水色キリオに、変態アカウにンアウフにヒロインも全ては円果の空想の産物なの!? 「マツリ」は憧れの友喜と自分 円果 がミックスされた、自信がある様で自信が無い複雑なキャターになってるから推理面ではキーパーソンだし、彼 マツリ のお陰で 見た目は友喜寄りの面長カッコイイ系 プレイヤーを引き付ける。 途中くらいまで「マツリ」に感情移入 性別違うにくいんだけど も応援もしづらかったのが、どんどん成長して自分の憧れに近づけていく姿に自然と応援していって、皆の命運 やっぱり主人公だから をかける人物なんだ!と思っていたキャターが最後にいなくなるっていう、この、行き場のない感情。 今作にも前作『紡ロジック』に引き続いてのキーワード、モチーフ出てきました。 円果のキャターは、歌が抜群に上手いけれど、自分に 色々な要因も有り 自信が無い「美麗さん」が原型なんだと思いました。 ただ、前回も書いたけど一芸に秀でていない人達 たぶん多くの人達 はどうすればいいんだろう? あと、背中を押してくれる人 今作には物理的にも押してくれるミトがいる!! っぽくない主人公 円果 を、魅力的にメインに据える方法をアクロバティックにとって、ただの「夢オチ 催眠オチ 」で終わらせないで、「コレカラ」の一歩を踏み出さすところまで描いて終わらせているのが、チャレンジングだなーとつくづく思います。 あれがあるお陰で真っ白に呆けたあと一気に現実 ゲーム中じゃない本当の現実 に引き戻されます。 個人的にずっと気になっていた、キリオの脚の謎が解けた時のスッキリ感とは真逆の心に澱が溜まるあの感じ…ほんっとにゲームだからって侮れないです 侮っている訳ではありません💧。 〜〜〜〜〜〜 ドジスン=円果。 物語の語り手は円果。 わからないです。 『手のひらを太陽に』しか浮かばない。 歌詞 の氏 作詞 のフレーズとはメッセージ合致するけど…オケラ?? アップより した〔ギャラリー〕のキャター紹介に主人公? いないし。 ンアウフが言うように「ミンナ生きてるヨ、心があるヨ」なんだけど、「イケメン5人もイケロボ達もいなかったのかーー!! 」に囚われている私は特スト読めば心が落ち着くのかしら?はたまた更にかき乱されるのか!? あっそう言えば、王冠スチルはギャラリーから見られるようになりました。 良かった!! 最後に、 エンドロールをみて仕事名スタッフ名もなのですが、声優さんが沢山いた事に驚きました。 ヒロイン役の方がいたり。 改めて贅沢なゲームだったんだなと思いました。 面白くて面白い fun だけじゃない!! 大変なご時世の中、新作ゲームの配信ありがとうございました。 読んでくださった皆様も、誠にありがとうございました。 yumoatan.

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