山口 敬之 伊藤 詩織。 【伊藤詩織事件】タクシー運転手の証言!ドアマンの証言も!

山口敬之氏、性被害者の伊藤詩織さんを批判し続ける理由…「復帰への期待」と「特権意識」

山口 敬之 伊藤 詩織

さる12月18日、伊藤詩織さんが山口敬之・元TBSワシントン支局長を相手に損害賠償を求めていた民事訴訟の判決が東京地裁であった。 結果は「被告は、原告に対し、330万円の金員を支払え」というもの。 伊藤さんの勝訴である。 注目すべきは判決文で、その内容は山口記者の主張をことごとく否定するものだった。 本件は刑事事件で不起訴、検察審査会でも不起訴相当だったのを踏まえれば画期的と言える判決であり、BBCなど世界の主要メディアも速報した。 *** 詩織さんは山口記者と恵比寿で飲食を共にした際、2軒目の鮨屋で酩酊状態になっている。 詩織さんはドラッグを盛られた旨を主張しているわけだが、山口記者は、前後不覚に陥った詩織さんをタクシーに乗せた点について、「彼女が神奈川県内に居住していたと思っていた」と主張。 しかし、判決では、詩織さんがあらかじめ原宿在住であることを告げていたとしたうえで、「帰宅のため原告をタクシーに同乗させた山口記者が、詩織さんの帰宅先を尋ねていないのは不自然」と指摘している。 もちろん超多忙だからといって、同じ部屋に連れ込む理由にはならないのだが……。 また山口記者は、暴行後に詩織さんから就労ビザに関するメールが送られてきたことをもって「本件行為があったことを受け入れた上で就職活動に係る協力を求める行為であり、本件行為が原告の同意に基づくものがあったことを裏付ける」と主張している。 これについても判決では、「同意のない性交渉をされた者が、その事実をにわかに受け入れられず、それ以前の日常生活と変わらない振る舞いをすることは十分にあり得る」「メールも、被告と性交渉を行ったという事実を受け入れられず、従前の就職活動に係るやり取りの延長として送られたものとみて不自然ではない」とバッサリ切っているのだ。 あわせて読みたい関連本•

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山口敬之氏「嘘つきの常習犯」→伊藤詩織氏「私の話には一貫性がある」 「同日会見」現場で起きた応酬: J

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ジャーナリストの伊藤詩織さん(写真:AP/アフロ) 映像ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から性的暴行を受けたとして損害賠償を求めた民事裁判で、東京地裁は伊藤氏の訴えを全面的に認め、山口氏に慰謝料など330万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。 山口氏は、伊藤氏による記者会見や本の出版は名誉毀損に当たるなどとして1億3000万円の支払いなどを求める反訴を起こしていたが、同地裁は山口氏の主張を「いずれも理由がない」として退けた。 「就活セクハラ」とTBSの責任 判決が認定した事実によれば、本件は、テレビ局で仕事をしたいと就職活動中の若い女性が、大手メディアのワシントン支局長の男性と会食後、酩酊状態に陥ったところを、タクシーに乗せられ、男性側が宿泊していたホテルの部屋に連れ込まれて、性的関係を強いられたものだ。 立場を利用した「就活セクハラ」の構図で見るべき事件といえよう。 山口氏は、性的関係を強いたことを否認し、記者会見で「立場を利用して性行為をしたわけではない」と主張した。 しかし判決によれば、山口氏は、就職先の紹介を相談してきた伊藤さんに対し、 ・米国においてフリーランスとして契約し、仕事を続けながら正式な採用を目指す場合には自分が決裁可能だ、とするメールを送信した。 ・最大の関門はビザであるが、自分が勤務するテレビ局による支援も検討できるとして、会うことができるかどうか尋ねるメールを送信した。 伊藤さんがこのメールに返信し、会食の約束に至った。 この時までの、伊藤さんと山口氏の関係について、判決の中には、こんな記載がある。 〈原告(伊藤さん)は、それまで2回しか会ったことがなく、就職活動に係る連絡のみを行い、将来は上司となる可能性のあった被告(山口氏)〉 就活中の伊藤さんにとって山口氏は、自分の命運を握り、自分の上司になるかもしれない存在だった。 それを考えると、「立場を利用していない」という山口氏の弁明は虚しい。 就職の相談で会ったのに、1人では歩けないほど酩酊した女性をホテルの自室に連れ込み、性行為に至ったという、ほぼ争いのない事実だけで、倫理的には十分に非難に値する。 今回の判決の後、TBSは「元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾です」とコメントしたが、単に在職中だった社員の不祥事というだけで済ませていいはずがない。 自社の人の採用を巡る労務管理の問題と受け止めて、こうなった経緯をきちんと検証し、結果を明らかにすべき責任があると思う。 「就活セクハラ」のなかには、大手商社や大手建設会社の社員が、女子大生に酒を飲ませたり、言葉巧みに自室に連れ込んで、性的暴行を加えて、刑事事件として立件されたケースもある。 伊藤さんの場合も、警察の捜査が進められ、山口氏の逮捕状まで出ていたのに、なぜか警察官僚がストップをかけるという異例の事態もあって、捜査は頓挫。 山口氏は不起訴となった。 伊藤さんは検察審査会に申し立てたが、「不起訴相当」の結論だった。 検審がどういう証拠に基づいてこの判断をしたのかは、まったくわからない。 山口氏側は、記者会見でも刑事事件として立件されなかった点を強調し、「私が犯罪者であるという前提で報じるなら、客観的証拠を示してほしい」と記者たちを牽制した。 だが、刑事事件として有罪にならなかったからといって、それは必ずしも「加害の事実はなく、責任もない」ことを意味しない。 「新たな客観的証拠」が必要なのは山口氏のほうでは 刑事手続で不起訴や無罪となっても、民事的な賠償責任を求められるケースは、交通事故や業務上横領などの事件では、そう珍しくない。 性的暴行を巡っても、今年8月28日、名古屋地裁で刑事事件で不起訴となった男性に賠償命令を下す判決があった。 被告側が反訴を起こしている点など、経緯が伊藤さんの裁判と似ているところもあるので、少し詳しく紹介する。 共同通信の記事によれば、原告は17歳の少女。 中学1年の頃に、同居し、同じ部屋で寝ていた60代の祖父から複数回にわたって性的虐待を受けた。 2016年1月に少女が担任の教師に打ち明けて発覚。 同年3月から祖父と離れて母親と暮らしている。 名古屋地裁の判決によれば、少女は一昨年、強制わいせつ、準強姦で祖父を告訴したが、名古屋地検は昨年7月、嫌疑不十分で不起訴とした。 少女側が550万円の賠償を求めた民事裁判でも、祖父側は「性的虐待をしたことはない」と述べ、少女の訴えを「虚偽告訴」と主張。 告訴や捜査によって名誉を毀損され、不安や屈辱を感じたなどとして、少女の親権者を相手取って220万円の賠償を求める反訴を起こした。 この民事事件で同地裁は、性的虐待はあった、と認定。 「被告(祖父)の主張を前提にすると、原告(少女)は故意に虚偽の供述をしていることになるが、本件全証拠を精査しても、原告が被告を陥れることになる虚偽供述をする動機を見いだすことはできない」などとして、少女の供述に信用性を認め、祖父側に110万円の損害賠償を命じた。 また、性的虐待があった時期について、少女は当初、「2014年12月中頃」とだけ述べていたが、後に「15年4月頃まで」続いていた、と供述を修正した。 その変遷についても、裁判所は「(虐待の)終期について虚偽を述べる必要性がない」として、修正後の供述に信用性を認めた。 一方、祖父側の反訴については、少女の告訴は「正当な行為」であり、祖父の訴えは「理由がない」として退けた。

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伊藤詩織さん訴訟 裁判所にバッサリ切り捨てられた「山口敬之」記者の供述を検証

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山口氏「私は真実を述べています」 伊藤氏が性的暴行を受けたとして山口氏を訴え、東京地裁が山口氏に賠償命令を出した判決の翌日となる19年12月19日、山口氏、伊藤氏の順に、日本外国特派員協会(東京都千代田区)でそれぞれ会見した。 山口氏の会見に同席した代理人・北口雅章弁護士は、伊藤氏が自著『Black Box(ブラックボックス)』(文藝春秋、17年10月刊)や裁判での供述において「明らかに嘘をついています」と主張した。 伊藤氏のカルテはすべてチェックしたといい、次々に指摘する。 「彼女は『山口さんに会って、ビザの話を相談しようとしていたが、山口さんはビザの話を一切してくれなかった』といいます。 ところが、カルテには『ビザの話をした』と書いています」 「彼女は『元検事のおじ』がいるとしていますが、彼女に元検事のおじなどいません。 その元検事のおじは、山口さんが日本にいるか米国にいるかを『外務省』に照会して調べなさいと言っています。 しかし出入国管理は外務省でなく法務省の管轄です。 検察官は法務省の人間です。 検察官が自分の管轄を間違えるわけがありません」 「裁判所は、彼女の供述に『重要な部分で変遷がない』と認定しているが、私は重要な部分で変遷があると思います。 最初は『意識がない状態で夜中にレイプされた』と言っていました。 ところがその後、精神科医師には『記憶がない』と話していた。 『ブラックボックス』では、『朝になって強姦致傷という重大な性犯罪を受けた』という主張に変わっていた。 これほど重要な変遷があるのに、変遷がないという判決は理解できない」 山口氏自身も、伊藤氏の主張に疑義を呈している。 「なぜ伊藤さんがこれだけの嘘を言っているかは分かりません。 ひとつは、元検事がいるという明らかな嘘をついた。 私個人としては、伊藤さんの人間性を攻撃したいと思いません。 でも私は真実を述べています。 私から見れば、伊藤さんは嘘つきの常習犯です」(山口氏の英語の発言を、通訳者が和訳) 記者席には伊藤氏本人がいて、山口氏の話を聞いていた。 会見後の囲み取材で山口氏は、こうした状況についても述べている。 「伊藤さんに来てほしくない気持ちは、私にはまったくありません。 できるだけオープンにお話しをしたい。 どちらの主張にも確固たる客観的証拠がない事案ですから、それぞれの発言を聞いてほしい。 僕は今まで黙っていましたので、伊藤さんの話を聞けばそれを信じてしまうのも分かります。 私から発信しないと、伊藤さんの主張だけが、判決や皆さんの原稿・番組に出てしまうなら、機会があれば極力説明したい」 「彼女が嘘をついてることにはなりません」 主張に強い自信を見せ続けた山口氏。 だが直後の会見で、伊藤氏は「嘘つき」の指摘に反論した。 「弁護士さんは『ブラックボックス』を読んだといいますが、それなら私が『嘘つき』でないことを理解できるはずです。 弁護士さんは、私が受診したクリニックのカルテに『記憶がまったくない』と私が述べたとしています。 しかし、私は(事件当日に山口氏と訪れた)寿司屋のトイレに行った時点で失神しました。 その後で起きて、ひどいことがされていて、痛い痛いと叫んだ。 寿司屋のトイレから起きるまでは記憶がないですが、起きた時点からの記憶はあります。 おそらく私は受診した時、『一部の記憶がない』と申し上げたと思います。 その話を聞いていた医師や看護師さんは、調査の専門家ではありません。 判事は、私の話には変遷がないと判断しました。 私の話には一貫性があります」 伊藤氏の代理人・村田智子弁護士が付け加える。 「彼女が事件後に行った産婦人科について、昨日の判決には、このカルテの記載内容の正確性には疑いがあるとはっきり書かれています。 カルテの記載と彼女の記憶が矛盾するからといって、彼女が嘘をついてることにはなりません」 「元検事のおじ」について、伊藤氏は「正確にはおじは副検事です」と反論した。 村田弁護士も「副検事と仕事で会うことがよくあります。 副検事さんのことも検事さんと呼びます。 法律の専門家でない方が、副検事を検事と呼ぶのはごく自然なことだと思います」と指摘した。 「アンフェアだと思います」 さらに伊藤氏の会見後に行われた囲み取材では、別の応酬があった。 この事件で伊藤氏を批判的に論じてきた小川榮太郎氏が、伊藤氏のすぐそばに立ち、質問した。 「この件、私は裁判資料から何から詳しく調べました。 そして月刊『Hanada』(飛鳥新社)に3度にわたって詳細な議論を掲載しました。 その観点から言うと、伊藤さんの今日までの証言は、カルテと監視動画という、2つの最も客観的であるはずの資料に反しているところが非常に多いと感じています。 そして、そのカルテも動画も公開していません。 この状況で世界中のメディアの前で性被害を訴えるのはアンフェアだと思います。 全て情報を公開して、公開情報のもとでもう一度世界のメディアと向き合われるほうがいい。 山口さんもだし、私も一ジャーナリストとしてこの問題、もう少し伊藤さんと議論できたらと思っています。 そういう機会があれば、応じていただけますか?」 伊藤氏は「ご質問ありがとうございます」と丁寧にあいさつすると、静かに口を開いた。 「2点、カルテと防犯カメラについてです。 カルテに閲覧制限がかかっているのは、住所など個人情報の部分です。 映像については、こちら聞かれたのでお話ししますが、私はホテルから映像をもらう時、まず他に映っている方にモザイクがかかっていないということで、私が40万円を支払って頂戴した大事な映像です。 ですが、これを裁判以外で流すのはホテル側から損害があるので訴えると一筆書かされました。 私もこの動画はとても重要なものだと思っているので、ぜひ皆さんに見ていただきたいです。 ただそういった条件で、まず裁判で使うということで頂いたので、皆さんの目に届けられていません。 それにもかかわらず、誰かがその裁判資料となっている動画を流していることも事実です」 「ジャーナリストとしてどうなのかと、私は問いたいです」 返答を受けて小川氏は、カルテの点を再質問した。 「カルテの閲覧制限は住所等のみだということですが、すると全てのカルテについて、医師の診断部分は公に論じたり引用したりしていいと考えてよろしいですか? 医療的な部分です。 閲覧制限がかかっているので、私も引用に気を使いました。 もちろん私は個人情報を公に出すことはしません」 同席していた村田弁護士が「裁判所で閲覧制限がかかっていない部分であれば結構です」と答えると、伊藤さんは「この際ですから」として、小川氏の一連の記事について見解を述べる。 「第1回で書かれた記事で、下着についてご自身で書かれたことも覚えていらっしゃると思います。 (編注:書かれたブランドやタイプを説明)。 当時、私はすぐにすべての下着を洗ってしまったのでどの下着か分からなくて、3つの黒い下着を警察に出しています。 私は、女性として下着は公開したくなかったです。 それを公にされるというのは、色々とお考えになってから書かれてほしい。 それが公共に意味があることなのか。 私はあなたから一切取材を受けていないです。 そうした中で一方的に書かれるのはどうなのか。 ジャーナリストとしてどうなのかと、私は問いたいです」 逆質問のような形となった。 伊藤氏の話の途中、小川氏は「はい、もちろん」と相づちを打った。 現場にいた別の記者が「何が『もちろん』だ」と言う声が聞こえた。 小川氏は「それで」とさらに質問しようとしたが、伊藤氏は「ごめんなさい、私はここであなたと会話するために来ているのではありません。 他に質問ある方は?」と目線を小川氏から外した。 小川氏は踵を返して立ち去ろうとした。 伊藤氏は「帰っちゃうんですね」と一言述べた。 別の記者から「帰らないでください」「恥ずかしいんですか?」といった指摘が飛んだ。 小川氏は「いや恥ずかしくないよ」と言って、同じ最前列にとどまった。 現場にはザッと40~50人の国内外の記者が詰めかけていた。

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