バレエ くるみ 割り 人形。 【保存版】バレエのバリエーション一覧《くるみ割り人形》編

バレエ「くるみ割り人形」感想|hazukiika|note

バレエ くるみ 割り 人形

参考: ヨーロッパではクリスマスの風物詩ともいえるバレエ組曲ですが、実は原作の物語があるのです。 原作の物語は、1816年に ドイツのE. ホフマンによって発表された「 くるみ割り人形とねずみの王様」。 それを フランスのアレクサンドル・デュマ親子がフランス語に翻訳したものを元に、バレエ組曲を作りました。 バレエ用に原作をかなり省略してあるためわかりやすいと思います。 もちろん、原作を知っておいた方が、よりバレエを深く理解し楽しむことができるでしょうので、最後の章でご紹介しますね。 クリスマスイブの夜、自宅でパーティが開かれ、賑やかなダンスを大人も子供も楽しんでいます。 魔法使いのようにミステリアスな雰囲気の漂う、 人形使いのドロッセルマイヤーおじさんは、子供たちにクリスマスプレゼントを配ります。 クララは、不格好な「くるみ割り人形」をもらい、なぜかとても心惹かれるのでした。 ところが兄のフリッツがくるみ割り人形を貸してくれと取り合いになり、人形が壊れてしまったのです。 クララは自分のドレスの白いリボンを人形に巻き、夜遅くまで一人で看病してあげます。 真夜中の12時の鐘が鳴った時、なんとクララの体は小さくなり、人形ほどの大きさになってしまうのです。 するとどこからともなく ねずみの王様が率いる軍隊と、それに対抗するおもちゃの兵隊たちが現われ、戦争を始めます。 おもちゃの兵隊たちのリーダーは、クララの看病していたくるみ割り人形でした。 激しい戦いの末、くるみ割り人形とねずみの王様の一騎打ちが始まります。 劣勢だったくるみ割り人形をクララが助け、おもちゃの兵隊たちの勝利へと導いたのです。 するとなんと、 くるみ割り人形が凛々しい王子様に変身したではありませんか! 王子は自分を助けてくれたクララを、 お菓子の国へと誘うのでした。 途中の真っ白で幻想的な雪の国では、キラキラ輝く雪の精や、美しい雪の女王が踊っています。 お菓子の国に着くと、 お菓子の国の女王「金平糖の精」が二人を歓迎し、各国のお菓子の踊りを披露してくれます。 スペインの踊り(チョコレート)、アラビアの踊り(コーヒー)、中国の踊り(お茶)、ロシアの踊り(トレバック:大麦糖の飴菓子)、フランスの踊り(ミルリトン:アーモンドクリームパイ)、花のワルツなど。 甘やかで夢のような時間を過ごすクララですが、楽しい時間はあっという間に過ぎ… 気が付くと、クララは自分の家のクリスマスツリーの下で目を覚ますのです。 クリスマスイブに美しい夢を見たクララは、傍らのくるみ割り人形を愛しそうに抱きしめ、幕が閉じます。 原作絵本のあらすじ さて、バレエではお菓子の国から目覚めて(もしくは目覚めないまま)幕を閉じますが、原作にはその続きがあるのです。 そして、なぜねずみの王様がくるみ割り人形を狙うのか、そしてミステリアスな人形使いのドロッセルマイヤーおじさんの正体までもが描かれています。 ここでは、 E. ホフマンの原作を絵本にした「くるみ割り人形」のあらすじをご紹介しましょう。 (出版:ブロンズ新社、抄訳:中井貴惠、絵:いせひでこ) ホフマンお得意の、夢と現実を行きかうような奇怪な雰囲気が特徴的です。 ドイツ語の原作の中では、主人公の少女は マリーという名前。 フランス語に翻訳された際に、なぜか母親がマリーにプレゼントした人形の名前「クララ」の響きが美しいからと、マリーのかわりに使われたのです。 バレエの物語と同じく、くるみ割り人形に心惹かれ、壊れてしまったくるみ割り人形の手当をしながら夜遅くまで一人で起きていたマリー。 12時の鐘が鳴ると、どこからともなく 7つの頭を持つねずみの王様と、ねずみの大群が人形たちを襲いに来たのです。 それを向かい打つように、くるみ割り人形が指揮をとり、人形の軍隊を率いて戦争を始めました。 そしてくるみ割り人形の危機をマリーが救い、マリーは気を失います。 目が覚めると、辺りは元通り。 マリーの話を誰も信じてくれません。 そこへドロッセルマイヤーおじさんが、くるみ割り人形を修理して持ってきてくれました。 ベッドに横になっているマリーに、「 かたいくるみの話」を聞かせ始めます。 『 ニュルンベルグの王様は、お妃様と ピルリパート姫と幸せに暮らしていました。 ある日、王様がお城の中の食べ物を荒らすねずみ達を退治するため 、時計師のクリスチャン・エリーアス・ドロッセルマイヤーにねずみ捕り器を作らせました。 そのおかげで、お城を荒らしていたねずみたちを退治することができました。 ところが、それに怒ったのが魔力を持ったねずみの女王、マウゼリングスでした。 彼女の7匹の息子たちがねずみ捕り器によって退治されてしまったからです。 女王はピルリパート姫を醜いくるみ割り人形に変えてしまいました。 姫を元に戻すには、世界一固いと言われるクラカーツクのくるみを自力で割って、その実を姫に食べさせるしかないといいます。 しかもそれは今まで一度もヒゲを剃ったことのない、長靴を履いたことのない若者だけというのです。 王様は嘆き悲しみ、ねずみ捕り器を作った時計師クリスチャン・エリーアス・ドロッセルマイヤーに姫を元通りにするよう命じました。 時計師クリスチャン・エリーアス・ドロッセルマイヤーは15年間も必死にその若者を探し、とうとう 従兄弟の人形細工師クリストフ・ツァハリーアス・ドロッセルマイヤーに生まれた息子、 若いドロッセルマイヤーがその資格があると見つけたのです。 時計師ドロッセルマイヤーは、王様に若いドロッセルマイヤーを紹介し、もし姫を元に戻せたら姫と結婚させてくれるよう約束を取り付けました。 若いドロッセルマイヤーは自分の歯で固いくるみを割り、ピルリパート姫に食べさせることができました。 その途端、ピルリパート姫は元通り美しい姿に戻りましたが、今度は 若いドロッセルマイヤーに呪いがかかり、醜いくるみ割り人形に変えられてしまいます。 若いドロッセルマイヤーはねずみの女王マウゼリンクスを倒しましたが、女王は殺された7人の息子の生まれ変わりである、 7つの頭を持ったねずみの王が仇をとるだろうと言い残して息を引き取りました。 醜い人形との結婚を嫌がったピルリパート姫のために、王様は時計師と人形に変えられた若いドロッセルマイヤーを白から追放してしまいます。 くるみ割り人形から元の姿に戻るには、自分で7つの頭を持ったねずみの王様を倒し、醜い姿でも愛してくれる女性が現われなければならないということです。 そのため、今も若者はくるみ割り人形の姿のままなのです…』 マリーはその物語を聞いて、自分のくるみ割り人形こそ、その若者なのだと思いました。 それからというもの、毎晩ねずみの王様が現われ、マリーのお気に入りのお菓子や人形、洋服などを差し出すよう要求します。 さもなければ、くるみ割り人形をかじってしまうと脅すのです。 マリーはしばらく要求に応じ続けましたが、とうとう応じきれなくなり、くるみ割り人形に相談しました。 するとくるみ割り人形は、マリーに言いました。 「私に剣を貸してください。 私がねずみの王様を退治します。 」 マリーは兄のフリッツからおもちゃの兵隊用の剣を借り、くるみ割り人形に持たせました。 その夜、いつものように現れたねずみの王様を、くるみ割り人形は無事に倒すことができました。 この戦いによって、ねずみたちから 人形の国を取り戻すことができたのでした。 そしてくるみ割り人形は、自分の城である美しい マジパン城へとマリーを連れて行ってくれました。 そこで歓待を受けるマリー。 夢のような時間はあっという間に過ぎていきます。 ふと気付くと、マリーは自分の家のベッドの上で目覚めました。 あれは全て夢だったのでしょうか…? そこへ、ドロッセルマイヤーおじさんが来て、時計を修理し始めます。 マリーはくるみ割り人形を見つめながら、ぽつりと言いました。 「私がピルリパート姫だったら、あなたが醜いからって追い出したりしないわ。 だってあなたは私を助けたために醜くなってしまったんだもの…」 それを聞いたドロッセルマイヤーおじさんは、じっとマリーを見つめます。 そしてマリーはそのまま眠りに落ちていきます。 気が付くと、 ニュルンベルグからドロッセルマイヤーおじさんの甥である、 ドロッセルマイヤー青年が訪ねて来ていました。 マリーを見つめる凛々しく優しい瞳に、マリーは一目でその青年が好きになりました。 その夜、ドロッセルマイヤー青年はマリーの前にひざまずいて言いました。 「 私はあなたの愛の言葉でやっと呪いが解けた、くるみ割りのドロッセルマイヤーです。 どうか私と結婚してください。 」 マリーが夢見たことが、本当のこととなったのです。 マリーはドロッセルマイヤー青年と結婚し、人形の国の王妃として、王様とマジパン城で幸せに暮らしました。 おしまい。 夢なのか現実なのか区別がつかない、最後にはマリーが夢の世界に行ってしまうという、少し不思議な物語です。 バレエ用には省かれてしまった、ホフマンの奇怪なテイストが良く表れていますね。 これで、くるみ割り人形のバレエもずっと理解しやすくなったことでしょう。 チャイコフスキーの曲も情景を思い描きながら聴くことで、より楽しむことができると思います! ぜひご家族と一緒に、クリスマス観劇を楽しんでくださいね。

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くるみ割り人形のあらすじを簡単に解説。ヨーロッパで人気のクリスマス物語は、バレエと絵本で内容が違う?

バレエ くるみ 割り 人形

この項目では、バレエ作品およびその音楽について説明しています。 その他の用法については「」をご覧ください。 チャイコフスキーの三大バレエの一つであり、初演から100年以上を経て数多くの改訂版が作られている。 ちなみにとは、元々のことである。 ロシア帝室バレエの(ドラジェの精)と(王子)。 1900年頃。 チャイコフスキー作曲・振付で成功を収めた 『』()の次作として、の支配人であったイワン・フセヴォロシスキーはのの童話 『』 を原作とするバレエを構想し、再度チャイコフスキーに作曲を依頼した。 直接に参照したのはホフマンの原作ではなくによるフランス語版の小説 とされており、これらの筋立てをバレエでは大幅に簡略化している。 が台本を手掛け、振付も担当する予定であった。 しかしプティパはリハーサル直前に病に倒れてしまい、振付は後輩のに委ねられることになった。 プティパとフセヴォロシスキーの要求の板挟みになったイワーノフは苦心惨憺して完成させ、初演は( では6日)、のにて行われた。 観客の反応はまずまずであったものの、主題が弱いと考えられたことなどから大成功とまでは言えず、ポピュラーな作品となるまでにはやや時間を要したという。 初演が大成功と呼べるものでなかったことから、定番となる演出・振付がなく、21世紀に入った現在も新演出・新振付が作成されている。 主な演出・振付については参照。 現在では大きく分けると、1幕の主役であるクララと2幕の主役である金平糖の精を同じダンサーが踊る演出と、クララは子供が演じ金平糖の精は大人が踊る演出の2パターンある。 後者では1幕にそのバレエ団のトップダンサーであるは登場せず、プリンシパルが踊るのは2幕の後半ののみと登場時間の短い演出になる。 細かく見ると、次のバリエーションがある。 主人公の名前 — マリー クララ マーシャ• 連れて行かれる先 — おとぎの国 お菓子の国• 踊りの見せ場 — 主人公が踊る 金平糖が踊る あらすじ [ ] 第1幕 [ ] 劇場支配人イワン・フセヴォロシスキーによる初演の衣装スケッチ。 しかし、その場にいた人間がねずみの女王を踏み殺してしまったために王子は呪われ、くるみ割り人形になってしまう。 第1場 [ ] クリスマス・イブの夜、ドイツのシュタールバウム家の大広間ではパーティーが行われている。 少女クララはドロッセルマイヤー老人からくるみ割り人形をプレゼントされる。 ところが、取り合いになり弟のフリッツが壊してしまったので、ドロッセルマイヤー老人が修理する。 客も帰りみんなが寝静まってから、クララは人形のベッドに寝かせたくるみ割り人形を見に来る。 ちょうど時計の針が12時を打つ。 すると、クララの体は人形ほどの大きさになる(舞台ではクリスマスツリーが大きくなることで表現される)。 そこに、はつかねずみの王様が指揮する、はつかねずみの大群が押し寄せる。 くるみ割り人形の指揮する兵隊人形たちがはつかねずみ達に対し、最後はくるみ割り人形とはつかねずみの王様のとなり、くるみ割り人形あわやというところで、クララがスリッパをつかみねずみの王様に投げつけ、はつかねずみたちは退散する。 倒れたくるみ割り人形が起きあがってみると、凛々しい王子になっていた。 王子はクララをお礼に雪の国とお菓子の国に招待し、2人は旅立つ。 第2場 [ ] 雪が舞う松林に2人がさしかかる(雪片の踊り - 雪の精たちの) 第2幕 [ ] お菓子の国の魔法の城に到着した王子は女王の精(日本では「こんぺい糖の精」と訳されてきた)にクララを紹介する。 お菓子の精たちによる歓迎の宴が繰り広げられる。 劇末はクララがクリスマスツリーの足下で夢から起きる演出と、そのままお菓子の国にて終わる演出がある。 全タイトル(バレエ音楽) [ ] 第1幕 雪片のワルツ 音楽・音声外部リンク 全曲を試聴する - 指揮による演奏。 EuroArts()公式YouTube。 《演奏会形式》 - 指揮による演奏。 公式YouTube。 全曲の演奏時間は約1時間25分(第1幕約45分、第2幕約40分)である。 録音や演奏会などではや抜粋で演奏されることもある。 以下、に明記された各曲のフランス語名称 の日本語訳と、【 】内に音盤などで慣例的に用いられている名称、[ ]内に説明を記す。 序曲 Ouverture• 第1幕• 第2曲 行進曲 Marche• 第9曲 雪片のワルツ Valse des flocons de neige• 第2幕• 第12曲 Divertissement [登場人物たちの踊り]• チョコレート Le Chocolat - Danse espagnole 【スペインの踊り】 []• 葦笛 Les Mirlitons 【フランスの踊り】• 第13曲 花のワルツ Valse des fleurs• 第14曲 Pas de deux 【金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ】• 【アダージュ】• ヴァリアシオン I Var. I []• ヴァリアシオン II ドラジェ(日本では金平糖)の精の踊り Var. Coda• 指揮者自身の公式YouTube。 これらの音声や映像がうまく視聴できない場合は、をご覧ください。 音楽・音声外部リンク 組曲版(作品71a)第8曲 花のワルツ(Valse des fleurs)のみ - Giovanni Pacor指揮中央ヨーロッパ管弦楽団による演奏。 中央ヨーロッパ管弦楽団(Mitteleuropa Orchestra)公式YouTube。 - Giulio Marazia指揮Orchestra Filarmonica Campanaによる演奏。 Orchestra Filarmonica Campana公式YouTube。 バレエ「くるみ割り人形」作品71aは、チャイコフスキーがバレエ音楽から編んだ組曲である。 「くるみ割り人形」作曲中のチャイコフスキーはこの頃、自作を指揮する演奏会を企画していたが、あいにく手元に新作がなく、また作曲する暇もなかったため、急遽作曲中の「くるみ割り人形」から8曲を抜き出して演奏会用組曲とした。 バレエの初演に先立ち、初演された。 組曲版の演奏時間は約23分。 作曲家自身のセレクトということもあり、「」「眠れる森の美女」の組曲 と異なって、この構成は大抵の演奏において不変である。 以下は慣例名による。 第1曲 小序曲 Ouverture miniature Allegro giusto、変ロ長調、4分の2拍子(複合2部形式。 展開部を欠くソナタ形式とも取れる)。 この小序曲のみ編成から低弦、つまりとが除かれ、を指示されている。 このバレエ全体のかわいらしい曲想を感じさせる。 おとぎ話のような主題がにより提示される。 これらは、などに引き継がれ、次第に大編成化する。 すると一転してによる叫びがあり、メロディックで優雅な第2主題(ヘ長調)が提示される。 この後、第1主題・第2主題(変ロ長調で再現)はそのまま反復される。 A-B-A-C-A-B-Aの形を取る。 タイトルの原題は「 の精の踊り」だが、日本ではドラジェは一般的でなかったためにこの邦題が定着して現在に至っている。 同様に英語圏ではクリスマスのキャンディーである「の精の踊り(Dance of the Sugar Plum Fairy)」となっている。 当時、発明されたばかりであったを起用した最初の作品として広く知られる。 当初、このパートは天使の声と喩えられた珍しい楽器(または別種の「ガラス製木琴」)のために書かれており、後に旅行先でチェレスタと出会ってから楽器指定を変えたことが明らかになっている。 なお、チャイコフスキーは初演まで、チェレスタを使用することを公言しなかった。 チャイコフスキーはパリから楽器を取り寄せる際、モスクワの業者に送った手紙の中に「他の作曲家、特にとに知られないように」と言う趣旨のことを書いており、先に使われるのを防ぐ目的があったようである。 第4曲 ロシアの踊り (トレパック) Danse russe Trepak Tempo di Trepak, Molto vivace、ト長調、4分の2拍子(複合三部形式)。 第5曲 アラビアの踊り Danse arabe Allegretto、ト短調、8分の3拍子(形式)。 この曲のベースになった曲は民謡の子守唄である。 第6曲 中国の踊り Danse chinoise Allegro Moderato、変ロ長調、4分の4拍子(小三部形式)。 第7曲 葦笛の踊り Danse des mirlitons Moderato Assai、ニ長調、4分の2拍子(小ロンド形式)。 A-B-A-C-Aの形を取る。 おもちゃの笛「」が踊る。 第8曲 花のワルツ Valse des fleurs Tempo di Valse、ニ長調、4分の3拍子(複合三部形式)。 クラシック音楽の全体の中でも非常にポピュラーな曲であり、単独で演奏されることも多い。 序奏にはが効果的に用いられる。 のののちに、によりが提示される。 続くは弦による有名な旋律である。 さらに風の旋律がに、情熱的な旋律が・に提示される。 前者2つは結尾部でまとめられ、大交響楽的なを迎える。 脚注 [ ]• Beaumont, Cyril W. , Complete Book of Ballets, 1949, Putnam, p. 633. がこれに当たる。 ibid. , p. 634• チャイコフスキーの前作『』『 眠れる森の美女』が成功して、このバレエ版を作曲したが、初演は不評に終わる。 台本が悪すぎたのが原因の一つだった。 ホフマンのお伽話を元にアレクサンドル・デュマ・ペールが描いた童話がロシアで広く知られていて、これを脚色してバレエの台本が書かれたが、前半は物語はおもしろいが踊りが地味、後半は踊りは美しいが物語が展開しない、しかも結末があいまいで、上演されなくなった。 チャイコフスキーはバレエの初演より先に演奏会用の組曲版を作っていてオーケストラの演奏会用の新作を依頼されたが忙しくて、下書きがほぼ終わっていたバレエ用の曲から8曲を選び、先に完成させた。 チャイコフスキー自らが指揮をした組曲版が大成功し、8曲中7曲がアンコール演奏された。 組曲版の成功からバレエ版もロシアで復活して、世界に広まった。 "The Nutcracker, Complete Ballet in Full Score", Dover Publications, 2004 による。 ibid, p. 353• どちらも『組曲版』の楽譜が出版されているが、前者は作曲家の意志が反映されているか不明であり、後者はが作曲者に提案して決めたものとされる。 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 『』 - チャイコフスキーの歌劇。 支配人の求めにより、チャイコフスキーはこのオペラと『くるみ割り人形』とを同時上演するために作曲した。 外部リンク [ ]• バレエ音楽『くるみ割り人形』作品71• の楽譜 -。 として無料で入手可能。 - 『』より• - 『Tchaikovsky Research』より• バレエ組曲『くるみ割り人形』作品71a• の楽譜 -。 として無料で入手可能。 - 『Musopen』より• - 『Tchaikovsky Research』より.

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【保存版】バレエのバリエーション一覧《くるみ割り人形》編

バレエ くるみ 割り 人形

71 チャイコフスキーの作曲した3つのバレエ音楽(実は,3作以上作っているらしいのですが)は,それぞれに,特色を持った名作です。 現在でも,世界中のバレエ団の基本的なレパートリーとして繰り返し上演されています。 これらのバレエが普遍的な人気を保っているのは,何といってもチャイコフスキーの音楽の素晴らしさによります。 「3大バレエ」の中でもいちばん上演時間が短く,内容的にもメルヘン的な雰囲気を持っているのが「くるみ割り人形」です。 チェレスタや少年合唱の使用などサウンドの点でもオリジナリティ溢れるものになっています。 「くるみ割り人形」の物語は,ドイツの作家E. ホフマンの童話に基づいています。 これを,マリンスキー劇場の首席振付師のプティパがバレエに構成しています。 ただし,音楽の完成後,プティパが病気になり,次席振付師のイワノフが修正を行い,振付を行なったので,この曲の上演記録にプティパの名前は残っていません。 プティパは,非常に詳細なプランを立てて制作しており,音楽の調性や小節数のみならずリズム,テンポにまで注文をつけています。 チャイコフスキーは,その要求に応え,バレエ史に残る不滅の作品を残しました。 このバレエは,クリスマスの夜のお話ですので,世界的にクリスマス・シーズンに上演されることの多い作品です。 あらすじは次のとおりです。 クリスマス・ツリーのある居間での楽しげなシーンからバレエは始まります。 人形使いのドロッセルマイヤーがいろいろな人形を出してきます。 最後に「くるみ割り人形」を出してきます。 他の子供は嫌いますが,クララ (注)はとても気に入ります。 パーティがお開きになった後の夜更け,ねずみの大軍とくるみ割り人形率いる鉛の兵隊が戦います。 戦いが終わり,ねずみ軍が引き上げると,くるみ割り人形は,王子に変身し,クララもレディになっています。 この後,2人は手に手を取っておとぎの国へ向かいます。 おとぎの国では祝宴となり,各国の民族舞踊などが踊られます(こういうのをディヴェルティスマンといいます)。 最後にクララと王子による,グラン・パ・ド・ドゥが踊られます(「こんぺい糖の精の踊り」の音楽です。 こんぺい糖の精が踊る場合とクララが踊る場合の2種類の演出があります)。 一転して,クララの部屋に戻ります。 おとぎの国の祝宴はすべて夢だったとわかり,クララはくるみ割り人形を抱きしめます。 注)主人公の少女の名前は,クララですが,マーシャと呼ばれたりマリーと呼ばれたりすることもありします。 このバレエには,子供でも楽しめるようなシーンが沢山あるのですが,クラシック・バレエの最大の見せ場であるグラン・パ・ド・ドゥが中々出てこないので,初演では予想外の不評になったようです。 その後,徐々に真価を認められるようになったのですが,振付については,いまだに決定版がなく,試行錯誤が続いているとのことです。 そういう意味で,このバレエは,チャイコフスキーの音楽の魅力によるところが特に大きい作品と言えそうです。 このバレエ音楽は,演奏会用組曲の形でも親しまれています。 チャイコフスキー自身が次の8曲を選んで,作品71aとして発表しています。 演奏時間が25分程度で大変良くまとまっているので,チャイコフスキーの管弦楽作品の中でも最もよく親しまれる曲となっています。 小序曲• 個性的舞曲(行進曲,こんぺい糖の精の踊り,トレパック,アラビアの踊り,中国の踊り,あし笛の踊り)• 中音部以上の楽器で書かれているので,おもちゃのオーケストラといった感じに響きます。 弦楽器による,ひそやかに弾むような主題で始まります。 第2主題は弦のピチカートの上に流れるようなカンタービレが歌われます。 展開部はなく,この2つの主題が繰り返されて第1幕に入っていきます。 弦楽器のひそやかなメロディで始まります。 木管楽器の音の動きはロウソクの光のまたたきを暗示しています。 ティンパニの強奏に続いて子供たちが客間に登場し,次の行進曲に移って行きます。 2)行進曲 演奏会用組曲にも含まれている有名な曲です。 子供たちがクリスマスツリーの巡って踊ります。 まず,クラリネット,ホルン,トランペットで可愛らしいファンファーレのようなテーマが演奏されます。 続いて弦楽器で出てくる,弾むようなメロディは子供たちがうきうきしている様子を表しているようです。 これらのテーマは何度も何度も繰り返して出てきます。 途中フルートなどによる速い動きの部分が出てきますが,すぐに再度ファンファーレ風のメロディと弾むようなが戻ってきます 3)小さなギャロップ。 新しいお客様の登場 第1ヴァイオリンによって軽やかなギャロップの音楽が演奏されます。 テンポがアンダンテになり,堂々としたメヌエットになると,仮装した親たちが現れます。 この曲のオリジナルはフランスの俗謡「どうぞご無事に愛しのデュモレ」という曲です。 4)踊りの情景。 子供たちへの贈物 音楽が突然やんで,ヴィオラとトロンボーンによるアンダンティーノでドロッセルマイヤー老人がやってきます。 ドロッセルマイヤーは子供たちにプレゼントを渡します。 ヴァイオリンとフルートによる優美な音楽は子供たちの期待と不安を表しています。 続いて,クラリネットとファゴットがチェロとコントラバスの伴奏の上に重奏します。 子供たちのがっかりした気分を表現しています。 老人はバネ仕掛けの人形を取り出します。 ここで兵隊人形アルルカンと女の子の人形コロンビーヌによってパ・ド・ドゥが踊られます。 クラリネットがユーモラスなメロディを演奏した後,ヴァイオリンが主旋律を演奏するワルツに変わります。 最後は暗い感じの切迫した感じの音楽になります。 5)情景 グロースファーターの踊り 第1ヴァイオリンが他の弦楽器のピツィカートを伴奏にワルツを演奏し,子供たちの就寝時間が来たことを暗示します。 人形を寝室に持っていこうとして子供たちは注意され,子供たちは不満です。 アンダンティーノの明るく軽やかなメロディに変わり,老人はポケットからくるみ割り人形を出して2人の子供に渡します。 ガラガラ(ラトルという楽器。 指揮者のサイモン・ラトルの名前と同じです)の音が加わり,おもちゃの気分を出します。 子供たちは人形の奪い合いを始めます。 男の子のフリッツは人形を床に投げつけて壊してしまいます。 女の子のクララは,抱き上げ人形用のベッドに寝かせます。 哀れな感じのメロディがオーボエ,フルート順に演奏されます。 フリッツの方は勝ち誇ったように,おもちゃのラッパやドラムを鳴らし部屋中をはしゃぎまわります。 その騒ぎを鎮めるために両親はお客様に「グロースファーター」の踊りをはじめてもらう。 この音楽はパーティの終曲にふさわしい古典的な雰囲気のあるものです。 シューマンの「蝶々」というピアノ曲にも使われていますが,チャイコフスキーは民謡集から採っています。 6)情景 お客様の退場。 子供たちは寝室へ。 魔法の始まり ハープの伴奏の上に,子守唄のメロディが滑らかに演奏されます。 パーティは終わり,お客様も子供たちも帰って行きます。 クララとフリッツも寝室に去って,広間の灯りも消え,静かになります。 間もなくクララがくるみ割り人形を取りに忍び足でやってきます。 クララは不気味さにのまれてしまいます。 この辺の音楽の雰囲気はとても幻想的です。 クラリネットとファゴットの重奏で,彼女は人形に近づきますが,突如,柱の時計が12時を告げます。 驚いているクララの前にねずみが現れ,部屋を駆け回ります。 ハープとクラリネットの伴奏の上に,ヴァイオリンの幻想的なメロディが出てくると,クリスマスツリーがどんどん大きくなってきます。 お菓子から兵隊人形が表れて,部屋を歩き出したり,ドラマティックに盛り上がり,ファンタジーの世界に入り込んで行きます。 7)情景 くるみ割り人形とねずみの王様との戦闘。 くるみ割り人形の勝利。 そして人形は王子に姿を変える オーボエの不吉な音に続いて,ピストルの音が入ります。 これを合図に兵隊人形とねずみの大群が戦闘を始めます。 かなり切迫した雰囲気になってきますが,おもちゃの戦争らしく,コミカルな雰囲気もあります。 やがて,くるみ割り人形がベッドから起き上がって兵隊人形を指揮し,ねずみの王様との一騎打ちになります。 くるみ割り人形が危なくなった時に,クララがスリッパをねずみの王様に投げつけます。 ねずみの大群は逃げ去り,人形が勝利を収める。 優美な旋律が弦楽器で現れます。 くるみ割り人形は,いつの間にか王子に姿を変え,クララもレディになっています。 王子はクララをお菓子の国へ招待しましょうと言い,二人は手取り合って旅立ちます。 8)情景 冬の松林 前の曲から引き続いて,ハープの上にホルン,クラリネット,ヴァイオリンが哀愁を帯びたメロディを演奏します。 この音楽は幸福感に満たされた感じで繰り返され,ぐっと盛り上がります。 クララと王子の道行の音楽です。 雪の精が松明を手に2人を出迎え道案内をしてくれます。 9)雪片のワルツ ここで初めて伝統的なバレエらしい雰囲気になります。 雪の精の王様と女王が華麗なワルツを踊り,白い衣装を着たコールド・バレエが登場します。 音楽ははじめはフルートを中心に断片的にパラパラと出てきます。 雪が飛び散る様子を幻想的に描きます。 続いて,24名編成の児童合唱によってホ長調の合唱が出てきます(この合唱は,歌詞を歌っているのではなく,ヴォカリーズです)。 バレエに合唱が入ることは非常に珍しいのですが,この合唱が入ると,まさに天国的な気分になり,詩的な雰囲気を非常に盛り上がります。 プレストのギャロップに変わり,再び粉雪が舞う情景になります。 再度合唱が出てきて第1幕が結ばれます。 楽しいお菓子の国の場面がずっと続きます。 第2幕は最初と最後に同じメロディが出てきてとてもまとまりが良いので,演奏会でも演奏されることがあるようです。 10)情景 魔法の城 ハープのアルペジオに乗って希望と幸福に溢れたメロディが演奏されます。 木管楽器群のきらびやかな上昇する音型に伴われ,ますます華麗に展開していきます。 いよいよお菓子の国に入って行きます。 11)情景 クララと王子とくるみ割り人形の登場 王子とクララの2人はバラ色の氷の川を金の舟に乗ってやってきます。 女王をはじめ大勢の精が2人を出迎えます。 音楽は堂々とした感じの部分が続きます。 王子は,女王に「この人は命の恩人だ」とクララを紹介します。 ねずみとの戦いの主題が再現しますが,その後,ファンファーレが響き,クララを歓迎するパーティの始まりとなります。 12)ディヴェルティスマン 以下,世界各国のお菓子の精による踊りが続きます。 a)チョコレート スペインの踊り ボレロのリズムに乗って,トランペットがキレ良く爽快に演奏します。 b)コーヒー アラビアの踊り ここから後は,演奏会用組曲に含まれているおなじみの曲が続きます。 東洋風のキャラクターダンスです。 もとはグルジアの子守唄だったものです。 弱音器を付けたチェロとヴィオラによる原始的な太鼓風の伴奏の上に,イングリッシュ・ホルンとクラリネットがエキゾチックなメロディを演奏します。 その後を弱音器を付けたヴァイオリンが引き継ぎます。 c)お茶 中国の踊り 演奏会用組曲に含まれている曲です。 ファゴットとコントラバスの単調な伴奏の上にフルートが一気に音階を駆け上がっていく特徴のあるメロディを演奏します。 弦楽器によるピツィカートも中国風の味を出しています。 d)トレパック ロシアの踊り 演奏会用組曲に含まれている曲です。 ロシア農民の踊りです。 モルト・ヴィヴァーチェという指定どおり,非常に活気のある曲です。 力強いメロディが第1ヴァイオリンによって繰り返されます。 後半はテンポを上げ,嵐のようなアッチェレランドで一気に曲が終わります。 e)あし笛の踊り 演奏会用組曲に含まれている曲です。 アーモンド菓子の女羊飼いがあし笛を吹いて踊る曲です。 弦楽器のピツィカートの伴奏に乗って3本のフルートが思わず耳を弾き付けてくれるような魅力的なメロディを演奏します。 中間部は短調になり,金管楽器が新しいメロディを演奏します。 f)メール・シゴンニュとポリシネルたちの踊り タンブリンの明るいリズムに乗って,楽しげなメロディがヴァイオリンに現れます。 これは靴に住む老婦人が大勢の子供たちと踊る曲です。 中間部は道化師が踊る様子を描いています。 フランスの3曲の童謡をあれこれ使っていますが,これらはチャイコフスキー自身子供のときに愛唱した曲とのことです。 13)花のワルツ 全曲中もっとも華やかで有名な曲です。 もちろん演奏会用組曲に含まれています。 こんぺい糖の精の侍女24名が華麗に踊ります。 木管楽器による序奏に続いて,ハープのカデンツァになります。 その後,ホルンが優雅なワルツのメロディを和音で演奏します。 このメロディをクラリネットが受けます。 フォルテになって盛り上がると,弦楽器がスルスルと入ってきて,非常に豪華な感じのワルツになります。 その後も,フルートやオーボエの魅力的なメロディが次々と出てきます。 途中,ちょっとメランコリックな感じになりますが,最後は,ますます豪華な感じになり,テンポもアップして,華麗に終わります。 チャイコフスキーのメロディメーカーとしての才能,サウンドの魅力などが凝縮されているとても魅力的な曲です。 14)パ・ド・ドゥ いよいよ全曲中の見せ場になります。 このパ・ド・ドゥは,原台本ではこんぺい糖の精+コクリーシ王子が踊ることになっていますが,現在では,(1)こんぺい糖の精+くるみ割り人形の王子,(2)クララ+くるみ割り人形の王子,という2通りの演出があります。 グラン・パ・ド・ドゥ形式で4つの部分から成っています。 a)アダージョ ハープのカデンツァの後,チェロによって感情のこもったメロディが演奏されます。 「ドーシラソファミレド」と音階を弾いているだけなのに,どうしてこんなに豊かな情感が漂うのか不思議です。 やはりチャイコフスキーは天才なのでしょう。 中間部ではクラリネットの哀愁のある旋律が出てきます。 後半は「ドーシラソファミレド」がさらに劇的に展開し,喜びに包まれていきます。 この辺のトロンボーンの入り方は「白鳥の湖」などにも出てきそうです。 b)ヴァリアシオン1 タランテラ 王子がタランテラを一人で踊ります。 フルートで主旋律は演奏されます。 派手で勇壮なダンスです。 c)ヴァリアシオン2 こんぺい糖の精の踊り 演奏会用組曲に含まれている曲です。 こんぺい糖の精が一人で踊ります。 弦楽のピチカートにのって,チェレスタがちょっと不思議でファンタジー溢れるメロディを演奏します。 バス・クラリネットが合いの手も面白い味を出しています。 この曲の終わり方は組曲版と全曲版では少し違っています。 d)コーダ グラン・パ・ド・ドゥの終曲に相応しい快活な曲です。 快適なリズムに乗って流れるようなメロディが弦楽器に出てきます。 15)終幕のワルツとアポテオーズ 全員がにぎやかにワルツになります。 いつまでも終わって欲しくない幸福感に包まれます。 中間部のメロディは弦がピツィカートの上に木管楽器で出てきます。 チェレスタとハープの後,トランペットにメロディが出てきて,再度,最初の部分に戻ります。 その後,第2幕最初の情景の主題が戻ってきて,アポテオーズになります。 王冠をかぶったクララはお菓子の国の人々から祝福されます。 みつばちに扮した8人の子供が登場し,チェレスタの神秘的な響きが色彩を添える中バレエ全曲は幕となります。... と書いたのですが,別の本によるとこのアポテオーズの部分は「一転してクララの部屋に戻る。 おとぎの国での楽しい宴は夢だったのである。 クララはくるみ割り人形をヒシと抱きしめる(幕)」ということになります。 私が見たことのあるビデオでは,後者の方でした。 やはり「すべて夢だった」というちょっと甘酸っぱいようなストーリーの方が一般的でしょう。

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